全国鯨フォーラム2008
新上五島町では5月31日に「鯨フォーラム2008」が開催されました。海外からは韓国蔚山広域市4名、国内からは北は北海道釧路市長、南は沖縄名護市長など全国各地で鯨への熱い思いを持っておられる約120名の方々が来島しました。
有川における鯨の歴史を簡単に説明しますと捕鯨は約400年前に始まったと言われていますが、はっきりしている事は1691年(元禄4年)に江口甚右衛門正利氏により有川鯨組が発足され、西海捕鯨の中心的な存在となっていきます。時代が移り変わりゆく中でノルウェー式の「捕鯨砲」を取り入れ、有川に原真一氏による捕鯨会社が設立。昭和9年には南氷洋捕鯨が開始され、有川からは最盛期で約900人の乗組員が出漁していました。その当時の乗組員は現在でも捕鯨の様子を伝えています。
現在、商業捕鯨ではなくなりましたが食文化や伝統芸能が残り、学校給食で鯨料理が出るなど、後の世代へと鯨文化を受け継がせていくために地域が一丸となって取り組んでおります。

30日(金)の前夜祭では、鯨を題材にした俄芝居や伝統芸能の弁財天や魅力あふれるくじら創作料理やくじらだしうどんが振る舞われました。くじらだしうどんは好評でお代わりをされる方が何人もおり、くじらのだしと五島うどんの細麺のコラボレーションは、やはり上五島の特色が一番強い食材ではないかと思います。

31日の(土)の開催日は鯨賓館ホールにて羽差太古をオープニングに鯨料理、「くじら文化と島おこし」をテーマにしたパネルディスカッションなどが行われ島内の一般参加者も多く入館され、感心の深さを実感させられました。別会場でも、鯨を題材にした教室や試食会、鯨カツバーガーなるアイデア商品もあり、最後には即売会が行われるなど町が中心となっての大々的なイベントになりました。
弁財天披露
有川と鯨は切っても切れない関係にあるのは当然の事ですが、先輩方が継続して積み重ねてきた歴史と伝統は、商業捕鯨が無くなった今でも、私たちは立派に「鯨の町」として誇りを持っています。
今回、鯨フォーラム2008の開催を期に島内の鯨に対する再認識も含め、来島された関係者にも地元の鯨に関する食文化や伝統などを理解し、今後の鯨と私たちの重要性を見つめ直す良い機会となりました。
鯨に関してはいろんな問題があります。捕鯨についての国際・国内問題、または、文化、科学と様々な側面を有しております。しかし、一つずつ問題が解消して、今後も私たちが育った小さい島、そして各地で美味しい鯨が食べていけるよう切に願う最近であります。