
10月といえば、水いか、かますが主に水揚げされる魚ですが、今年の海を象徴するかのような不思議な現象が起きています。
例年だと、あご(飛魚)も上旬まで水揚げされますが、9月の中頃で水揚げが止まったまま漁期が終わるという最悪な状況になりました。これと似ている現象がカマスにも発生しました…
今月上旬から中旬まではあごが網に入らない代わりにカマスが大量に水揚げされていました。この時期に獲れるカマスは脂がのっておらず、10月の下旬から11月の上旬にかけて脂がのってきて、魚価も上がってきます。しかしながら、10月の中旬であごと同様にパタッ網に入らなくなり、漁師の間では「今年は何もかも早めに網に入っているから、カマスももう終わりだろう。」との声を聞きました。本当に何日もカマスがいなくて、このまま終わるのではないかと心配しています。昨年はカマスの型は良く、脂ものってて原料としては最高のものだったのですが、良かった年の次の年は悪いとジンクスがあります。もしかしたら・・・。でも、まだまだ11月にも水揚げされる魚ですので期待します。

また、秋と言ったら水いか(アオリイカ)です。秋に水揚げされる水いかは身が厚く、甘味もたっぷりです。刺身でももちろん、軽く焼いても堅くならず柔らかくて美味しいです。同時期にヤリイカも水揚げされますが、地元では水いかの方が人気が高いです。水いかの獲れ始めは型が小さく、徐々に大きくなっていきますが、10月は型がそれ程大きくなく、11月頃から型も良くなってくるでしょう。

11月には珍しい魚も入ります。「かとっぽ」、地元ではこう呼びますが、正式名称はハコフグです、地域によっては捨てるところもあるみたいですが、何とこのハコフグの腹のところを開けて内臓をとり、キモやみそ、ネギを入れてオーブンで加熱します。すると、とっても美味しく出来上がるのです。かとっぽはフグの仲間であり、表面に毒はあるものの内蔵や身に毒はないのですがフグの調理免許は必要です。以前はイベントなどで販売できる程多くの量があったのですが、現在ではかなり少なくなっており、なかなか手頃には買えなくなっています。
今月は他にも、ナンキン(サバ子)やアジ子(真アジの子)など魚種も多く水揚げされました。来月は早ければスルメイカの型が見れるかも知れませんね。
