
例年だと12月は北風が吹き、海は荒れ、その中を島の漁師たちは定置網操業に出ます。この時期はスルメイカやサンマ、メジナが主な魚種になりますが、今年の海は本当に思っているようには水揚げされません。風が吹く時でも有川湾に魚を追い込むような北風は吹かず、いつも西から東からと漁をはぐらかすような風です。

それでも全く水揚げがないという事ではありません。スルメイカは先月に比べ、今月はやはり型も大きくなっています。定置網を操業する際に網をゆっくり上げていきますが、この時にイカがパニックになりお互いを噛みつくのです。水揚げ直後は噛まないようにイカの口を手作業で除去していきますが、やはりどうしても噛まれたスルメイカが出てきます。鮮魚での出荷の場合でも、噛まれていないものを上品、噛まれているものを次品としていますが次品はほとんど冷凍庫での保管になり、加工原料や養殖のエサとして販売されます。スルメイカの最漁期は1月、2月になり、この時期はもっと肉厚になります。

また、例年はあまり水揚げされないのですが、逆に今年多く水揚げされた魚がいます。それはスズキです。有川町漁協ではスズキの水揚げ量は少なく、定置網に入っても3~5本くらいですが、今月は15本~20本と型も約5kgのものが多く連日水揚げされていました。
サンマも急に1日だけドカンと網に入ったり、次の日はなかったりと先が読めない流れであり、型も先月に比べたらやはり痩せ細くなりました。
最近の風が良くないから今まであまり水揚げされていなかった魚種が網に入るのか、それとも地球自体の変化なのかわかりません。でも、海に変化があると言う事は地球が生きている証であり、自然の力ですから私達にはどうする事もできませんが、1人1人が海を大事にするとその恩恵が私達に返ってくると思います。今は少し地球が怒っているのかも知れません。もっと海を大事にしなければと・・・。
さて、例年だと1月の海はスルメイカ一色になると思いますが、この調子ですと他の魚も網に入りそうです。1月の海に期待しましょう。
