
3月は先月と打って変わりスルメイカの姿がほとんど見えなくなりました。しかし、13日に冬の季節風(北西の風)が吹き荒れ、15日にはスルメイカが約800箱(1箱に20杯入)、16日には約250箱が水揚げされましたが、この時の相場がすごい、15日のスルメイカの1箱の値段約5,500円が出たのです!通常の約3倍、信じられない価格です。
しかし、結果的にはこれを最後にスルメイカの漁は終わりました。この時期は寒い冬が終わり暖かい春を迎え、海水温が上昇してきますので、冬の旬であったスルメイカが終わり違った魚種に変わっていきます。

今月の目玉と言えば、定置網に巨大スルメイカが入りました。体長約80cmと今まで見たことがないビッグサイズです。突然変異で大きくなったのか、それとも普通に違う潮流で回遊しているのかわかりませんが、逆に言えば、このくらいの型は海の中には沢山いるのかもしれないと考えることも出来ます。この巨大スルメイカは新上五島町にある水産指導普及センターに預けて調べるようにしています。

他にはブリ、この時期のブリは3月と言えど寒ブリで身もしまっており価格も良い値段が付いていました。有川地区に神ノ浦という地域がありますが、ここでは5月頃にブリが大量に水揚げされます。この時期のブリは痩せており「カッポウブリ」と地元では呼んでいますが、この詳細は5月頃にお話しします。
また、今月の上旬まではサンマがだらだらと水揚げされていました。例年、3月にサンマは網に入らない時期でありますので、海に変化が起きているのではないかと思います。特に今月は急に暖かくなったり、寒くなったりと日々の気温の変化が激しかったので海も影響があったのでしょう。
昨年の9月から始まった有川の風物詩「大型定置網操業」も3月下旬になると南風の天気が続き、スルメイカの漁獲が見込めなくなった頃合いを見て幕を閉じました。大型定置網はいろんな出来事、そして劇的なドラマを生んでくれました。かといって、これで今年の9月まで何もないと言うことではありません。4月からは春網、個人の定置網が始まります。規模は小さいものの、ここにもいろんなドラマがあります。今年の春網はどんなドラマが待っているのでしょうか、楽しみです。
