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記事名: 四月の海

ヤリイカ

4月からは、有川で言う通称「春網」が始まりました。春網とは個人経営の小型定置網操業のことで4月から8月中旬までの約5ヶ月間、水イカ(アオリイカ)を主に回遊してくるアジ、ヒラス(ヒラマサ)、カワハギ、トビウオ等が漁獲されます。すでに先月まで賑わせたスルメイカは姿を消し、水イカ、ヤリイカへと変わりました。

この時期の水イカは産卵のため、ここ有川湾に回遊してきますが秋に獲れるものに比べ型は大きいものの身は若干薄く、これは卵に栄養をとられているのでは?と思われます。数年前までは春先の水イカ(当組合では「水特」、「水大」と言う)が春網漁獲高の一角を担っていたのですが、昨年、今年とかなり低調です。来月こそは・・・と祈るばかりです。

しかし、これに変わり小型ではありますがアジが好調でした。アジの旬と言えば夏ですが、今水揚げされているものは、すでに脂がのっており刺身でいただくと最高です。また、これからカワハギ(地元では「ゴベ」と呼ばれています)が次第に増えてきますが、こちらも刺身でいただく事ができます。アジとは食感も風味も異なり、ふぐのような白く透き通った身は美しいものがあります。関東では肝醤油でカワハギの刺身を食べるのが一般的と聞きます。

刺網漁

小型定置網だけではなく、刺網漁も盛んに行われています。この漁法でもカワハギがよく獲れますが、サザエも網にかかります(サザエだって泳ぎますよ)。有川湾(有川地区の)のサザエは通常どこのサザエにも見られる「角」はなく、その代わりとは言いませんが「フセ(フジツボ)」がまるで団子のように付いています。潮の流れが穏やかな有川の海では、そこに住むサザエにとって流される心配がないのでしょう。その場に踏ん張るための角はなくなり、見た目が悪い「ダゴサザエ(団子サザエ)」になってしまいました。身の味こそ立派な角があるものと同じではありますが、当然相場の方はやや安値といったところです。

サザエ

さて、4月の定置網はこれと言ってパッとするものが無かったのですが、何か5月は妙に期待できそうな気がしており、「5月の海」で良い報告ができる事と思いますよ。

水イカもアジもカワハギも、5月の大漁を祈願!