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記事名: 七月の海

入港風景

今月は蒸し暑い日が続きました。ここ数ヶ月については漁が少ない状況でしたが、さらに追い打ちをかけるように大雨の日も何日かあり、沿岸は川からの泥水で茶色に染まりました。

春網を営む生産者や関係者は、みな肩を落としました、何も獲れない状態に。この状況に耐えきれず春網を切り上げるところも出たのです。肝心の漁の方はアジの水揚げが上旬頃までありましたが、中旬以降はさっぱりいなくなりました。

今年の春網は本当に漁師泣かせの海でありました。この地球の海はいったいどうなってしまったのかと心配でなりません。

イサキ(伊佐木)

そんな厳しい中でも一本釣り漁師がイサキ(伊佐木)をほぼ毎日20~30kg水揚げされました。6~7月頃が旬で、刺身にしても塩焼きにしても美味しい魚です。このイサキは基本的に3kg入で蓋付の小箱に並べて出荷します。1尾600g(5入り)を越える大型のものは築地(東京)まで行き、小型のものは関西方面に流れます。相場の方は、やはり大型のものが高値で取引されています。この時期のイサキは脂がのって美味しいのと、数も釣れますので漁協や船着き場の周りには、常に人が集まりお互いの情報を探り合っています。当然、他の漁師の水揚げ量等が気になりますよね。

タコ

また、刺網漁でサザエを、カゴ漁でタコ等を水揚げする68歳の現役バリバリの漁師さんがいます。本当に海が大好きな方で、毎日の漁が楽しみで仕方がないように思えます。現在、タコの相場が低迷している中にあっても、この人が水揚げするタコは地元仲買人さん達に人気があり、やや高めで取引されています。仲買の一人(スーパー鮮魚担当)は、外国産の冷凍タコが安価で手に入る状況にあっても、地元のタコを高値で買ってくれます。美味しくても数の原理により、安値取引をされてしまう魚がいっぱいあります。それらの魚は決して価値がない魚、不味く人気のない魚ではありませんが、それを解ってくれる地元の仲買人さんがいます。

先月のアジがそうだったのですが、各市場にアジが溢れ、価格が低迷している中でも、有川の仲買人さんは、市場よりも幾らか高値で買ってくれました。魚の味や鮮度とその価値、そして漁師の苦労を解ってくれる有川の仲買人さんが大好きです。

さてさて、来月からは有川の風物詩が・・・