
今月からは個人の定置網操業(小型定置)、地元でいう春網が本格的に始まりました。水揚げ量は大型定置網操業に比べると減少しますが魚種的には増え、主にアジ、水いか(アオリイカ)、ヤリイカ、カワハギ(本ハギ)が網に入ります。
今年は4月とは言えない程肌寒い日が多く、有川湾も時化が続き海水温の方も平年より1~2℃低く魚の泳ぎも鈍いようです。
ここ数年はジャンボ水イカ(2kgup)やヤリ子(ヤリイカの子)が減り、春網を入れた時の楽しみが無くなっていますが、昨年、今年と80g程の小型のアジが好調です。脂のノリは良く、刺身で最高に美味しいので地元のスーパー、小売店、又、加工業者と大量に買っていきます。当然、組合でもこのアジを使用した開きものを製造していますが、獲りたてのものを、直ぐ加工するので味は上々の出来です。

秋に水揚げ量が激減した水いかも少量ですが網に入っています。この時期の水いかは型が直ぐ大きくなり、また、産卵の時期でもある為に卵を持っています。有川町漁協では水いかの資源保護のために産卵をし易くする為に海の中へ柴を入れる等の努力をしています。
カワハギの水揚げ量としては4月は序の口と言ったところですが、5月、6月と徐々に増え、晴れ上がった凪の日には、1網で1トン近く獲れる事もあります。有川湾のカワハギの美味しい食べ頃は、冬11月~2月、そして丁度今頃が肥えており、たっぷりとキモが入っています。そして時期が過ぎて7、8月頃になると皮と骨だけになってしまいます。

今月の末に。異常気象の影響と言うべきなのか?サンマが大量に揚がりました。もうすぐ八十八夜、そろそろ夏も近づくこの時期に「なぜ?」高知か和歌山あたりでは春サンマという話を聞いたことがありますが、この辺ではかなり珍しい事です。いっそのこと「春刀魚」と書いた方が良いくらいですね。この春サンマ、2、3日続きそうな予感がします。
全体的に今は魚が小型ですので、来月あたりはもう少し型が良いものが網に入り、水揚げ量も増えてくるでしょう。