
今月になって、やっとアジが定置網に入り始めました。先月までは水揚げ量が増えなかったのですが、急にアジが増え始め、しかも、昨年に比べると型も、脂のノリも最高に良いですね。
アジの水揚げは年間を通すと型はどうであれ、どの月も獲れますが「味」となると、やはりこの時期のものが一番でしょう。また、刺身で美味しく頂けるのは当然ですが、手間を加えることでより魚の旨味を引き出し、美味な仕上がりとなります。
このアジは今月末の1週間で約6トンもの水揚げがあり、地元スーパーや小売店も毎日大量に仕入れたので、島内の食卓には旬のアジが行き届いていることでしょう。私は五島に生まれ育ち、四季毎に旬の魚を食べ、毎日酒も飲める、本当に幸せ者です。

また、減少も増加もせずに毎日ほぼ一定して水揚げされているのが、水イカ(アオリイカ)と角あごです。例年ですと水イカは春に獲れるものは小型で、夏に近づくにつれて大型になっていきます。しかし、今年は春のような流れで一定しており小型のものから大型のものまで水揚げされています。
角あごは昨年に比べると激減なのですが、今年は昨年よりも一回り大きいのが特徴です。今から少しずつ減少していきますが、少量でも毎日水揚げがある事は地元魚屋やスーパー、水産加工業者にはとてもありがたいことです。

7月後半くらいになると、大型定置網漁業関係者が動き出します。秋に向けての準備に取りかかるのです。つい先日、大型定置網操業が終わったかと思えば、もうそんな話をする時期になりました。
1年の四季の移り変わりは本当に早く、子供のころから目にしてきた漁師達の慌ただしい光景を大人になった今でも変わらず見続けています。私は地元に残り今の仕事をしているからこそ上五島が水産業と共に生きる島だと感じます。この事を今の子供達が大人になっても忘れずに感じ続けてくれる事を願っています。