
今月の27日から待ちに待った有川の風物詩である大型定置網漁業の水揚げが始まりました。その少し前から有川町漁業協同組合の自営定置が始まっていて、そこで少量ですが“あご”が網に入っていたので、これはもしかしたら…と思っていたのですが、その時だけでした。同じ時期に佐世保魚市にあごが少量あがり、その時の価格が12kg入りで5,600円と破格の値が付いておりました。
長崎全域で喉から手が出る程欲しい“あご”、どこの業者も冷凍庫は空っぽのようで、この漁期を待ち続けた漁師や水産業者も本当に多くおり、先程の相場が続くのかは不明ですが、まず高値で推移することは間違いないようです。今はまだ少量ですが、漁期は9~10月上旬が本番ですので、私達の期待は膨らむ一方です。

毎日荷捌き所を賑わしているのはアジ子やズンコ(ソーダガツオの子供)等で、アジ子はすり身の原料等に、ズンコは養殖のエサとして使用されます。月末には小型のズンコがまとまって水揚げされ、加工向けに出荷し高値で取引されました。また、昨年に悪かったカマスは順調で、まだまだ型は小さいものの良い相場で動いています。
春から途切れることなく毎月水揚げされているのがアジ、今年はアジが本当に良く相場も安定しています。
大型定置網が始まると必ず網に入るのがバレン(芭蕉カジキ)で今月末には30kg型が1~2本は網に入っていました。バレンは尾の方に筋がありますが、腹側は脂がのっておりとっても美味しい魚です。

とにかく、この時期には夏と秋の魚が入るのでいろんな魚種が水揚げされ、荷捌き所は慌ただしくなり、活気が溢れています。
来月になると主に秋の魚であるあご等が水揚げされると思いますが、8月の下旬になってもこの猛暑、いつになったら本当に涼しくなるのか心配です。ただ、有川湾にとっては暑さよりも風向きが大きく影響します。上五島では南からの暖かい風が連日吹いており、魚を有川湾に追い込む北東の風は、まだまだ吹きそうな気配はなく、この8月も1ヶ月の内で僅か7日しかその風はふいていません。これから獲れるあごには北東の風が不可欠であり、私達もその風を心待ちにしています。